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📝 共通テスト古文文法 演習問題

助動詞の意味・識別・敬語の読み方から全23問

助動詞 識別 敬語
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助動詞の意味

問1
傍線部「らる」の文法的意味として最も適当なものを、次の①〜⑤のうちから一つ選べ。 ふと物音に目覚めらる。
  • 受身
  • 尊敬
  • 自発
  • 可能
  • 詠嘆
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正解:自発
「目覚める」のような、意識してではなく自然に起こる心身の動きを表す動詞に「らる」がつくと、多くは自発(自然と〜される)の意味になる。
問2
傍線部「させ」の文法的説明として最も適当なものを、次の①〜⑤のうちから一つ選べ。 帝、大臣に文を書かせたまふ。
  • 単純な使役
  • 単純な尊敬
  • 使役+尊敬の二重敬語
  • 受身
  • 自発
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正解:使役+尊敬の二重敬語
「せ(させ)+たまふ」の形は、帝が大臣に書かせる(使役)動作を、最高敬語(二重敬語)で表現している。この形は最高身分の人物にのみ使われることが多い。
問3
傍線部「き」の文法的意味として最も適当なものを、次の①〜⑤のうちから一つ選べ。 昨日、都にてかの人を見き。
  • 過去(伝聞)
  • 過去(直接体験)
  • 詠嘆
  • 完了
  • 推量
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正解:過去(直接体験)
「き」は語り手・話し手が自分自身で直接見聞きした過去の出来事を表す。この文でも「見」たのは話者本人であり、直接体験の過去にあたる。
問4
傍線部「けり」の文法的意味として最も適当なものを、次の①〜⑤のうちから一つ選べ。 今は昔、竹取の翁といふ者ありけり。
  • 過去(直接体験)
  • 過去(伝聞)
  • 詠嘆
  • 完了
  • 推量
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正解:過去(伝聞)
物語の地の文で「今は昔、〜ありけり」と始まる典型的な書き出し。語り手自身が体験したのではなく、昔から伝わる話として語られる過去なので伝聞の過去にあたる。
問5
傍線部「ぬ」の文法的意味として最も適当なものを、次の①〜⑤のうちから一つ選べ。 この分では、じきに風吹きぬべし。
  • 完了
  • 強意
  • 打消
  • 推量
  • 詠嘆
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正解:強意
「ぬ+べし」のように、完了の助動詞「ぬ」の下に推量の助動詞が続くと、「きっと〜だろう」という強意の意味になる。単独の完了とは訳し方が変わる点に注意。
問6
傍線部「たり」の文法的意味として最も適当なものを、次の①〜⑤のうちから一つ選べ。 庭に花咲きたり。
  • 完了(〜てしまった)
  • 存続(〜ている)
  • 断定
  • 推定
  • 伝聞
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正解:存続
花が咲くという動作が完了し、その「咲いている」状態がそのまま続いていることを表す存続の用法。今この場に咲いている花が目の前にある情景として読める。
問7
傍線部「む」の文法的意味として最も適当なものを、次の①〜⑤のうちから一つ選べ。 われ、今宵はここにまからむ。
  • 推量
  • 意志
  • 勧誘
  • 仮定
  • 婉曲
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正解:意志
主語が「われ(一人称)」であることが最大の手がかり。一人称の動作について「む」が使われるときは、多くの場合「〜しよう」という意志の意味になる。
問8
傍線部「じ」の文法的意味として最も適当なものを、次の①〜⑤のうちから一つ選べ。 かかる秘め事、人は知らじ。
  • 打消推量
  • 打消意志
  • 禁止
  • 推量
  • 意志
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正解:打消推量
主語は「人(三人称)」。三人称の動作に「じ」がつくときは、「〜ないだろう」という打消推量になることが多い。「知らないだろう」という文意にも合う。
問9
傍線部「まし」の用法として最も適当なものを、次の①〜⑤のうちから一つ選べ。 もし花咲かましかば、いかに美しからまし。
  • 単純な推量
  • 反実仮想
  • 意志
  • 過去推量
  • 詠嘆
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正解:反実仮想
「ましかば…まし」という呼応の形は反実仮想の典型パターン。実際には花は咲いていない状況で、「もし咲いていたら、さぞ美しかっただろうに」と現実と逆のことを仮定している。
問10
傍線部「らむ」の文法的意味として最も適当なものを、次の①〜⑤のうちから一つ選べ。 今ごろ都には花咲くらむ。
  • 過去推量
  • 現在推量
  • 単純な推量
  • 意志
  • 仮定
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正解:現在推量
「今ごろ」という言葉が手がかり。目の前にない、しかし今どこかで起きているであろうことを推量する「らむ」の典型的な用法。
問11
傍線部「けむ」の文法的意味として最も適当なものを、次の①〜⑤のうちから一つ選べ。 その昔、いかなる人のここに住みけむ。
  • 過去推量
  • 現在推量
  • 詠嘆
  • 意志
  • 仮定
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正解:過去推量
「その昔」という過去の内容について、「どんな人が住んでいたのだろうか」と推量している。過去の出来事についての推量を表す「けむ」の典型例。
問12
傍線部「べし」の文法的意味として最も適当なものを、次の①〜⑤のうちから一つ選べ。 この空の様子では、今日は雨降るべし。
  • 推量
  • 意志
  • 可能
  • 当然
  • 命令
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正解:推量
空模様という根拠にもとづく強い確信の推量。天候や自然現象についての「べし」は推量の意味になることが多い。
問13
傍線部「まじ」の文法的意味として最も適当なものを、次の①〜⑤のうちから一つ選べ。 この山は神の領域なれば、何人も越ゆまじ。
  • 打消推量
  • 禁止
  • 不可能
  • 打消意志
  • 打消当然
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正解:禁止
「神の領域だから」という理由づけの後に続く「まじ」は、「越えてはならない」という禁止の意味で読むのが自然。「べし」の打消版である「まじ」も多義的なので文脈判断が必要。

識別問題

問14
傍線部「なり」の文法的説明として最も適当なものを、次の①〜⑤のうちから一つ選べ。 かの人は都の人なり。
  • 断定の助動詞
  • 伝聞の助動詞
  • 推定の助動詞
  • 存続の助動詞
  • 詠嘆の助動詞
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正解:断定の助動詞
「人」という体言(名詞)に直接ついているので断定の「なり」と判断できる。接続(体言・連体形か、終止形か)が断定と伝聞推定を見分ける最大の手がかり。
問15
傍線部「なり」の文法的説明として最も適当なものを、次の①〜⑤のうちから一つ選べ。 山寺の鐘の音すなり。
  • 断定の助動詞
  • 伝聞・推定の助動詞
  • 存続の助動詞
  • 過去の助動詞
  • 形容動詞の活用語尾
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正解:伝聞・推定の助動詞
「す(終止形)+なり」という接続なので伝聞推定の「なり」。鐘の音という聴覚的な根拠にもとづいて「〜のようだ」と判断している典型例。
問16
傍線部「し」の文法的説明として最も適当なものを、次の①〜⑤のうちから一つ選べ。 かかる目を見むとは、つゆ思はざりし。
  • 過去の助動詞「き」の連体形
  • サ変動詞の連用形
  • 強意の副助詞
  • 完了の助動詞「き」の已然形
  • 形容詞の活用語尾
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正解:過去の助動詞「き」の連体形
直前の「ざり(打消の助動詞「ず」の連用形)」に接続し、文全体が過去の心情を回想する内容であることから、過去の助動詞「き」の連体形と判断できる。
問17
傍線部「なむ」の文法的説明として最も適当なものを、次の①〜⑤のうちから一つ選べ。 はや故郷へ帰りなむ。
  • 未然形+願望の終助詞
  • 連用形+強意「ぬ」+推量「む」
  • ナ変動詞の未然形活用語尾+む
  • 係助詞(係り結び)
  • 格助詞
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正解:連用形+強意「ぬ」+推量「む」
直前の「帰り」は四段動詞の連用形。連用形に「なむ」が接続する場合は、完了(強意)の助動詞「ぬ」の未然形+推量の助動詞「む」であり、「きっと帰るだろう」という意味になる。
問18
傍線部「ぬ」の文法的説明として最も適当なものを、次の①〜⑤のうちから一つ選べ。 風に吹かれて花散りぬ。
  • 完了の助動詞「ぬ」の終止形
  • 打消の助動詞「ず」の連体形
  • 完了の助動詞「ぬ」の連体形
  • 打消の助動詞「ず」の已然形
  • 断定の助動詞
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正解:完了の助動詞「ぬ」の終止形
直前の「散り」は連用形。連用形に接続する「ぬ」は完了の助動詞で、文末にあるので終止形と判断できる。
問19
傍線部「ぬ」の文法的説明として最も適当なものを、次の①〜⑤のうちから一つ選べ。 花の散らぬ間に、はやく見るべし。
  • 完了の助動詞「ぬ」の連体形
  • 打消の助動詞「ず」の連体形
  • 完了の助動詞「ぬ」の終止形
  • 打消の助動詞「ず」の已然形
  • 断定の助動詞
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正解:打消の助動詞「ず」の連体形
直前の「散ら」は未然形。未然形に接続する「ぬ」は打消の助動詞「ず」で、下の体言的な「間」を修飾しているので連体形と判断できる。

敬語の読み方

問20
傍線部「のたまふ」が敬意を表す対象として最も適当なものを、次の①〜⑤のうちから一つ選べ。 帝、大臣にのたまふ。
  • 大臣
  • 語り手
  • 読者
  • 敬意の対象なし
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正解:
「のたまふ」は「言ふ」の尊敬語。尊敬語は動作をする人物(主語)への敬意を表すので、「のたまふ」という動作をしている帝が敬意の対象になる。
問21
傍線部「まゐる」が敬意を表す対象として最も適当なものを、次の①〜⑤のうちから一つ選べ。 女、御前にまゐる。
  • 女(動作主)
  • 御前の人物(動作の相手)
  • 語り手
  • 読者
  • 敬意の対象なし
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正解:御前の人物(動作の相手)
「まゐる」は謙譲語。謙譲語は動作をする本人ではなく、その動作が向けられる相手への敬意を表すので、女が向かう先の「御前」の人物が敬意の対象になる。
問22
傍線部「はべり」の敬語の種類と敬意の対象として最も適当なものを、次の①〜⑤のうちから一つ選べ。 今宵は月、いとおもしろくはべり。
  • 尊敬語・動作主
  • 謙譲語・動作の相手
  • 丁寧語・聞き手/読み手
  • 尊敬語・動作の相手
  • 謙譲語・動作主
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正解:丁寧語・聞き手/読み手
「はべり」は丁寧語。動作をする人・される人ではなく、話を聞いている相手(会話文なら聞き手、地の文なら読者)への敬意を表す。
問23
次のうち、丁寧語に分類される語として最も適当なものを、次の①〜⑤のうちから一つ選べ。
  • たまふ
  • きこゆ
  • はべり
  • まゐる
  • のたまふ
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正解:はべり
「たまふ」「のたまふ」は尊敬語、「きこゆ」「まゐる」は謙譲語。「はべり」だけが、聞き手・読み手への敬意を表す丁寧語にあたる。